こんにちは! フィルム写真大好きみにこです。

モノクロフィルムの現像を自分でやりたい!
どうやってやるの?
こんな疑問にお答えします。
フィルムの現像を自分でやると聞いたら、誰しも難しそう!大変そう!
って思うのが普通かと思いますが、実は自宅で簡単にできるのです。
これまで、現像に必要な物の記事、薬品調整記事がありましたが、
本記事では完結編!!
実際の現像工程を30枚の画像付きで解説していきます!
これを読めば、あなたも自家現像できるようになります!
では早速見ていきましょー。
1、モノクロフィルム自宅現像 必要な道具
モノクロフィルムを自宅で現像するには、いくつか専用の道具が必要です。
現像に必要な道具はこちらの記事に全てまとめましたので、道具はこちらをご参照ください。
2、モノクロフィルム自宅現像 薬品下準び
予め、現像前にフィルム現像に使用する薬品を調整しておくと、現像自体がスムーズに行えます。
現像に関する下準び、薬品調整はこちらの記事をご参考にください。
3、モノクロフィルム自宅現像 ダークバック作業内
※この作業は全てダークバックの中で行います。
本記事の為にわざとバック外で作業していますが、必ずこちらの作業はダークバック内で行ってください。
3−1 ダークバック内に必要な道具を全て入れる
まず、以上全ての物を⑧のダークバック内に入れます。
①現像するフィルム
②リール
③現像タンク
④現像タンク内フタ
⑤ハサミ
⑥フィルムピッカー
⑦現像タンク外フタ(これは入れなくていいです。)
3−2 フィルムピッカーでフィルムを開ける
フィルムピッカーでフィルムを開けます。
上下どちらを開けても大丈夫です。
コツは、ビール瓶のフタを開ける、栓抜きの要領と同じです。
フィルムの端は触ってもいいですが、なるべくフィルム表面は触らないようにしましょう。理由は指紋やごみ付着防止の為です。
3−3 フィルムの端をリールに入れ込む
この時、大切なのが1枚目画像①からフィルムの端を入れ込み、
しっかりと②までフィルムの端を入れ込む事です。
しっかり入れ込んだ画像が三枚目になります。
ダークバック内で行うので、慣れが必要です。
私は安いカラーフィルムを練習用として、一本開け最初は見えるところで
練習しました。そうすると、コツがつかめダークバック内で見えないとこでの
作業もスムーズにできるようになりました。
3−4 フィルムをリールに巻き込む
フィルムの巻き込み作業は、リールを画像のように上下運動させれば、自動的に巻き込まれます。
リールはどちらも動かす必要はなく、左手は固定したまま、右手のみを上下させれば、
フィルムの最終まで巻き込まれます。
フィルムの最終までリールに巻き込まれたら、画像のようにフィルム最終を切ります。
フィルムを巻き込んだリールを現像タンクへ入れます。
しっかり内蓋を閉めて、ダークバックから現像タンクを取り出します。
はい、現像タンクさん、外の世界へこんにちは。
内蓋を閉めてしまえば、完全に遮光されます。
では、次に現像工程へ進みます。
4、モノクロフィルム自宅現像 現像工程
予め調整しておいた、薬品を使用する順に並べておけば、作業しやすいです。
左から、D-76の現像液、真ん中、ILFORD FIXER、右が富士QWです。
4−1 フィルムを現像する
現像液は現像液の温度によって、現像時間が異なります。
ですので、現像前に液温を温度計で計りましょう。
例えば、夏場などで液温が24℃以上の場合、画像のように現像液の容器を冷水にしばらくつけて、現像液の温度コントロールを私はやっています。
参考までに、よく使用されているフィルムの現像時間を載せておきます。
https://www.kodakalaris.co.jp/images/TSC0460-D-76.pdf
ー | 現像時間(分) | |||
ー | 20℃ | 21℃ | 22℃ | 24℃ |
T-MAX 400 | 8 | 7 | 6 1/4 | 5 1/2 |
トライX 400 | 6 3/4 | 6 1/4 | 5 1/2 | 4 3/4 |
でわ、現像液の温度調整が終わったら、現像始めますよー
用意はいいですか〜
①現像液をタンクに流し混んで、タイマーをセットします。
②タイマーセット後、タンクを数回コンコンと床などに軽く叩きます。
これはタンクの中の気泡を抜く為です。
気泡があるとフィルムに現像ムラができる為です。
③コンコン終わったら、タンクを30秒間静止させます。
④最初の30秒経過したら、30秒感覚で5秒間、現像タンクを攪拌します。
攪拌方法は、手首をクルクル回すように、ランダムに攪拌してください。
一定方向への攪拌だと、現像ムラが起こる場合があります。
私は最初の回転が右回りにしたら、次の攪拌を左周りにしています。
⑤タイマーが鳴って、現像時間が終了したら現像タンクの蓋を開け、
現像液を排出します。
廃液は排水口に流さず、ペットボトルにでも排出しましょう。
⑥現像タンクに流水を注いで、1分くらい現像液を洗い流します。
4−2 定着液工程
①予め作っておいた定着液を、現像タンクに流しこむ。
②3分間タイマーで計り、1分おきに攪拌する。
※定着液はフィルム24本まで、繰り返し使えるので、定着液は元のボトルに戻す。
定着液ボトルに正の字など書いて、何回繰り返し使ったか書いておくと便利です。
4−3 予備水洗と水洗い促進剤
①流水で1分程予備推薦をする。
②水洗い促進剤を現像タンクに入れ、1分待つ。
③水洗い促進剤を排出したら、流水で5分間洗う。
私はこの時、タイマーセットして、流水流しぱなしで、片付けなどの作業しています。
ここは、ほったらかしで大丈夫です。
5、フィルムを乾かす
①フィルムをタンクから取り出す。
②リールからフィルムを取り出し、カットして干す。
私は大体フィルム10コマずつ切って干しています。
吊るしたフィルムの下に洗濯バサミを挟み、フィルムがくるるんとならないようにします。
6、モノクロフィルム自家現像 ネガをネガアルバムに収納
フィルムが乾いたら、フィルムをカットしてネガシートに収納します。
お疲れ様でした!!
7、モノクロフィルム自家現像 まとめ
いかがでしたか?
ね?意外と簡単にできるのがお分かり頂けたでしょうか。
自家現像の醍醐味は自分で現像して、タンクからリールを取り出し、
フィルムと対面する「あの瞬間」なのです。
私は、写真を撮るのと同じくらい自分で現像するのも好きです。
皆さんにも是非、「あの瞬間」を味わって頂けたらなぁと思います。
皆さんもフィルム現像初めて見ませんか?


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